国際宇宙ステーションきぼう   営業課 楠本

田に張られた水が鏡面のように輝いている。
そこから植えられたばかりの早苗が真っ直ぐ天に向かっている。
梅雨も半ばに差し掛かり少し暑い日があると今年の蝉の初鳴きはまだだろうかと耳を澄まして見るのが毎年の楽しみになっています。
梅雨空では大好きな夜空も眺められないのだが今年はその夜空を眺める回数が増えた。

Yahooニュースなどでも時々目にする「ISS国際宇宙ステーション きぼう」に遭遇するためだ。
いつの何時にどの辺りで観測できるかはホームページに詳しく出ているのだ。
この「きぼう」地球の遥か上空400kmを一周90分かけて回っているそうだ。
その大きさたるやサッカーコート一面分とかなりの大きさだ。

先日、さっさと食事を終え上空通過時間に合わせてほろ酔い気分で外に出てみた。
流れ星が流れるという日にも夜空を眺めるのだが期待は大きく裏切られることが多い。
目を皿のようにして待っていると光輝く物体が来た来た。
星でいえば一等星くらいの明るさだ。

南西の空から現れて頭上を通過そして東北の空に消えていった。
二回目は雲間から僅かばかりだったがその光を見ることができた。
周回のコースは変わるが地球一周90分であれば条件さえ整えばかなりの確率で見ることができるようだ。
殺伐とした世の中、夜空を眺めながら果てしなく広がる大宇宙や古の光に思いを馳せてみるのも悪くないと思う。