笠松トンボ天国     営業課 楠本

日曜日の僕はほぼ岐阜県笠松町米野のグランドにいる。
今年から中学硬式野球を始めた長男の付き添いだ。
付き添いと言っても始終付いていないといけないわけではない。
まだ一年生の長男が遠くで単調な練習を始めるとそれを眺めるのも飽きてくるわけで。

グランドがある一帯は広大でその中には、県下一のビオトープ笠松トンボ天国がある。
歩数計をONにして探索をしてみた。

小砂利が良く整備された遊歩道を行くとそこには異空間があった。
上を眺めると風に揺れる木々が不思議な音を立てて覆い被さってくる。
闇夜なら怖くて一歩も踏み出すことはできなさそうだ。
クワガタながいないかとキョロキョロしながら進んで行く、途中でタモを持った老人や親子に会うトンボを追いかけているのだろうか。

看板があったので立ち止まって見ると、トンボは23種類、野鳥は20種類も生息しているようだ。
何故かトンボの王様オニヤンマは生息していない模様。
この異空間にオニヤンマが翔んでいたら圧巻だろうなと思った。
野鳥ではカワセミがいるらしい、この地に足を運ぶあと2年くらいの間に七色の羽を輝かせながら水面にダイブするカワセミが見られたらいいな。

小一時間の探索だったけれどいい時間を過ごすことができた。

時々付き添いを抜け出して野性に帰る楽しみができた。